ノングルテン米粉
欧米人に多い「セリアック病」は、小麦などに含まれるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる、慢性自己免疫疾患です。近年、この病気でグルテンを摂取できない人に向けた「グルテンフリー食品」の需要が、世界的に増加しています。
FDA(米国食品医薬品庁)の基準では、グルテンの含有量が20ppmよりも少ないものが、「グルテンフリー食品」とされています。これに対し、米粉は、グルテンフリー食品の更に20分の1程度しかグルテンを含まない「ノングルテン食品」です。2017年、農林水産省は、グルテン含有量の上限を「1ppm」とした「ノングルテン米粉」の基準を制定しました。米粉は、セリアック病患者が多い海外と同時に、国内からも注目を集めています。